マンションにポスティングするには? 物件の見分け方とクレームなしで配布する方法

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マンションへのポスティングは、より多くのチラシを効率的に配布できるため、需要が高いです。ただし「ポスティング禁止」の物件も多く、大型マンションほど安易に配布できなかったり、クレームにつながりやすい状況でもあります。この記事では、マンションへのポスティングに関する現状と課題を踏まえ、確実に情報を届ける方法について解説します。

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マンションへのポスティングに関する現状と課題

近年、チラシのポスティングを禁止するマンションが増加しています。特に、タワーマンションや分譲マンションなどセキュリティを重視している物件では、住民のプライバシーの保護を重視し、見知らぬ人が不用意に敷地内に立ち入らないようルール化しているためです。

実際に、管理人やコンシェルジュが常駐している大型マンションでは、配布時の許可が得られず、断られるケースも多くあります。そのため、マンションへのポスティングを検討している場合は、この現状を踏まえて、配布方法やターゲット設定をしっかりと検討する必要があるでしょう。

マンションへポスティングする際の基本ルールとマナー

ポスティングでは配布の可否に関わらず、基本的なマナーやルールを心得ておく必要があります。住居侵入や迷惑行為といったトラブルに発展させないためにも、再確認しておきましょう。

ポスティングに関する法律と条例

住民のプライバシー意識の高まりや、不要なチラシによるゴミ問題が背景となり、ポスティングを禁止しているマンションが多くあります。地域やマンションごとにルールが異なるため、ポスティングスタッフは配布前に把握しておく必要があります。

決められたルールを守らずに無断でマンション内に立ち入ってポスティングを行うと、住居侵入罪に問われる可能性があります。また法律に抵触せずとも、東京都のように迷惑防止条例として定めている自治体もあるため注意が必要です。

参照:民法第130条|e-Gov法令検索

 

バレなければいいと考えて、例えば、管理人がいない深夜の時間帯に配布したり、許可を得ずに配布するなどは、トラブルにつながりかねないのでおすすめできません。マンションへポスティングを行いたい場合は、これらのトラブルを防止するため事前に管理会社や管理組合の許可を得るなど、適切な手順を踏むことが大切です。

ご自身で行っているポスティング方法が違法ではないか知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

守るべきポスティングマナー

法律や条例を遵守することは大前提ですが、それ以外にも守るべきマナーがあります。マンションへの配布に限らず、ポスティングを円滑に行うためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 「チラシ禁止」など意思表示がされているマンションへの配布は避ける
  • 成人向けチラシなど、配布NGなチラシを把握する
  • 雨天時は他の郵便物を汚さないように配慮する
  • 不審者に間違われないよう清潔感のある装いでポスティングする
  • 日中の明るい時間帯にポスティングする

マナーをきちんと守るだけで、住民とのトラブルを軽減できます。ポスティングする際は、これらのポイントを念頭に置き、良識のあるポスティングを心がけましょう。

 

ポスティングができるマンション、できないマンションの見分け方

ここでは、ポスティングができるマンションとできないマンションの特徴をそれぞれまとめています。見分け方のポイントを確認し、効率的なポスティングに役立てましょう。

ポスティングできるマンション 判断基準 ポスティングできないマンション
なし 禁止の貼り紙 ・あり
・「罰金」「通報」など強い言葉で書かれていることも
・いない
・いるが許可が得られた
管理人・コンシェルジュの常駐 ・いる
・許可が得られない
あり 管理組合・会社の許可 なし
なし オートロック あり
あり チラシ用ゴミ箱 なし
なし ポストルームに鍵 あり

 

ポスティングができるマンションの特徴は「すでにチラシが投函されている」

マンションへのポスティングが可能かどうかを知るには、まずはマンション入り口やポスト周辺に「チラシ禁止」などと書かれた掲示物がないかを確認します。掲示物が見当たらない場合や、チラシ用のゴミ箱が設置されている場合は、マンション側がチラシ配布を想定していると判断できます。すでに別のチラシが投函されている場合は、問題なくポスティングできるでしょう。

また、管理人やコンシェルジュが常駐していないマンションは、チラシを配布しやすい傾向にあります。ただし、常駐していても許可が降りればポスティングは可能です。管理人がいる場合は、コソコソせずに、はきはきと挨拶やチラシを配布したい旨の声かけを行いましょう。

ポスティングできないマンションの特徴は「許可が得られない」

ポスティングができないマンションの主な特徴は、「許可が得られない」ことです。管理人やコンシェルジュから断られるケースや、管理会社の許可を得られない場合はポスティングできません。また、「配布禁止」と記載された掲示物が貼られていたり、ポストルームが施錠されていたりするなど、意思表示されている場合にもポスティングは不可能です。

他にも、エントランスにオートロックが設置されている場合はそもそもポストにたどり着けないため配布できません。このように、ポスティングが難しい場合は無理に配布しようとせず、別の方法を考えるか潔く諦めることが重要です。

 

ポスティングができないマンションに情報を届ける代替手段

ポスティングができないマンションへ情報を届けるには、別の手段を検討しなければなりません。具体的には、下記の方法があります。

手段 単価 特徴
タウンプラス 重さやサイズで料金による ・日本郵便のサービス
・郵便局員が配達
・僻地の配達エリアでも同一料金
クロネコエリア便 基本料金:11万円
単価:77円~
最低ロット:1万通
(マンションダイアログ参照)
・デザイン性に富んだ配布物
・セグメント別に4つの料金プラン
・マンション単位の配布に向いている
新聞折り込みチラシ B4サイズ:1部あたり3円半ば ・新聞購読者に配布
・未購読世帯には配布不可
・発行部数減少に注意
デジタルチラシ 別途アプリのダウンロード ・ウェブブラウザで閲覧
・若年層に有効
・アプリなら商圏を絞って表示
・広告の表示に制限がある場合あり
ウェブ広告とLP 予算:10万円/月~
期間:3カ月程必要
・広告をクリックするとLPへ遷移
・興味関心に適したターゲティング
・ジオターゲティング広告で位置情報を利用
・機械学習期間が必要

 

それぞれ詳しく説明します。

郵便局の「タウンプラス」

マンション ポスティング 郵便局 タウンプラス

(出典:日本郵便株式会社

「タウンプラス」は、日本郵便のポスティングサービスです。宛名・住所は不要で、地域(丁目単位)を指定するだけで配布できます。配布するのは郵便局員のため、ポスティング禁止のマンションでも届けられる点がメリットです。

依頼する際の顧客リストは不要。料金はサイズや重さで変動しますが、山間部などのエリアで金額が変わらないのが特徴です。

ヤマト運輸の「クロネコエリア便」

マンション ヤマト運輸 ポスティング クロネコエリア便

(出典:ヤマトダイアログ&メディア株式会社

「クロネコエリア便」は、ヤマト運輸が実施している宛名不要のDMサービスです。リストや住所は不要で、地域(丁目)単位でアプローチできます。

クロネコエリア便は、デザイン性に富んだ広告を作成できるのが大きなメリットです。厚みのある紙を使用して他の配布物と差別化を図るなど、ブランドや世界観を大切にしています。料金はセグメントに応じて設定し、4つのプランから選択できるのも魅力です。

新聞折り込みチラシ

新聞折り込みチラシは、新聞購読者のみに届けられるチラシ配布方法です。B4サイズ1枚あたりの単価は3円半ばと、ポスティング(単価:4円半ば)より安価な点が魅力です。

ただ、新聞折り込みチラシは、新聞の発行部数に合わせた枚数を発行することや、購読者以外には届けられない点がデメリットだといえます。特に、若年層が多く住むマンションでは新聞折り込みチラシが適していない場合もあります。

ポスティングと新聞折り込みチラシの違いについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

デジタルチラシ

スーパーマーケットやアパレルなどの小売り企業では、店舗ごとの紙チラシの画像がウェブサイト上で公開されていることがあります。こうしたデジタルチラシは、ウェブブラウザ上で「店名 チラシ」で検索した人へ向けて情報を提供する手段となります。デジタルのため、その情報を取得できる地域や年齢、居住形態に影響されない点がメリットです。また、検索する、というユーザーの能動的な行動が伴うため、ニーズが顕在化している人に情報を提供する手段として用意しておくべきです。

デジタルチラシは、検索行動が盛んな若年層へアプローチしたい場合に情報を届ける手段として有効です。「トクバイ」「Shufoo!」といった各社のチラシをまとめて閲覧できるアプリも登場しており、自社サイトやSNSへ掲載するよりも効果が期待できます。

ただし、アプリの場合はインストールが前提となるため、閲覧者数が限定的となる点に注意しましょう。

ウェブ広告とLP(ランディングページ)

ウェブ広告とLPを組み合わせた方法も有効です。広告をクリックしたときに誘導するLPやウェブサイトを用意する必要はあるものの、ユーザーの検索行動や興味関心に合わせたターゲティングができます。

また、ジオターゲティング広告などでは位置情報でのターゲティングのほか、リスティング広告やSNS広告も、配信エリアを絞り込むことも可能です。

注意点としては、最適化までの機械学習期間を考慮する必要があること。3カ月程度は継続的に出稿し続ける必要があり、月間の広告配信ボリュームもある程度必要なため、最低でも10万円/月 × 数カ月分の予算を確保しておくべきです。

 

マンションへのポスティング 効果的な方法

マンションにポスティングするにはさまざまな障壁がありますが、それでもポスティングという選択肢を使いたい場合、どのように配布するのが良いでしょうか。ポスティングができるマンションで効果的に配布するには、以下のポイントを押さえておくといいでしょう。

  • ターゲット層に合わせて配布
  • 配布するタイミングを考慮
  • 継続的な配布

配布物の内容やデザイン・タイミングを最適化することで、住民に見てもらえる確率は上がります。それぞれのポイントを押さえて、高い反響率を目指しましょう。

ターゲット層に合わせて配布

マンションの規模や部屋の間取りを知ると、どのような層が住んでいるのかある程度推測できます。規模や間取りは不動産チラシやインターネットで検索すると、情報が得られる場合があるでしょう。

マンション ポスティング マンションの特徴

マンションにどのようなターゲット層が住んでいるか推測できたら、それに合わせたチラシを配布します。ファミリー向けのチラシは分譲マンションに、単身者向けのチラシはワンルームマンションにポスティングすると、高い効果が期待できるでしょう。このように、マンションごとの特性を見極め、ターゲットに合わせて戦略的にポスティングを行うことが重要です。

配布するタイミングを考慮

マンションへのポスティングでは、配布するタイミングが重要です。下記の表のように、業種によって最適な配布曜日は異なります。

マンション ポスティング 効果の出やすい曜日一覧

特に、土曜日は多くの人がチラシを見て実際に行動に移す可能性が高まります。家具や家電など単価の高い商品の特売チラシや不動産チラシは、土曜日に配布するのがいいでしょう。

また、配布する時間も考慮すると反響率アップが期待できます。例えば、子ども向けの習い事のチラシなら、親子が外出・帰宅しやすいお昼~夕方ごろに配布するのが効果的です。

ポスティング効果を高める曜日について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

継続的な配布

マンションへのポスティングは、1度の配布だけでは大きな効果は期待できません。住民へ継続してチラシを配布し、認知してもらうことが重要です。

継続的な配布には、以下の手順で行うのがおすすめです。

  1. 定期的に同じマンションへ配布
  2. 配布したチラシごとの反響率をデータ収集 (問い合わせ・申込数などを記録)
  3. 反響率の高いチラシを分析する(サイズ・デザインなどの特徴を把握)
  4. 分析結果をもとに、より反響の見込めるチラシを作成
  5. 新しいチラシを継続的に配布

このサイクルを繰り返すことで、徐々にマンションの住人に商品やサービスを認知してもらえるようになるでしょう。何度も配布して効果測定を続けることが、効果的なポスティングにつながります。

 

マンションへのポスティングに強い会社の選び方

マンションへのポスティングには、配布できるマンションとできないマンションの見極めや、気を配るべきマナーなど、多くの知識が必要です。そのため、自分で配布するのは難しいと感じる方もいるでしょう。マンションへ効率的にポスティングしたいと考えているなら、プロのポスティング会社に依頼するのがおすすめです。マンション ポスティング ポスティング会社の選び方3つ

マンションへの効果的なポスティングを行うには、3つのポイントを押さえて、ポスティングを成功に導きましょう。

配布実績が豊富である

マンションへのポスティングに強い会社を選ぶ際、配布実績が豊富であることは重要な指標の一つです。希望エリアやマンションでの豊富な配布経験は、各物件の規約や住民特性への深い理解につながるでしょう。

また、信頼性の高い会社は詳細な配布禁止リストを保有しています。このリストが多いほど、トラブルが少なく効果的なポスティングが期待できます。例えば、弊社では3万件以上のリストを保有しています。実績を確認する際の一つのポイントとして、見積もりをとる際などに確認するといいでしょう。

スタッフへの教育体制が整っている

ポスティング会社を選ぶ際は、スタッフの教育や管理が行き届いているかを確認してください。ポスティングでは、会社が専属スタッフを抱えている場合から、業務委託や日雇いアルバイトを雇っている場合まであります。

スタッフへの教育がしっかり行われているかどうかをチェックするには、下記の内容を確認するのがおすすめです。

  • 研修を行っているかどうか
  • 配布マニュアルを用意しているか
  • GPSを持たせているか

特に、研修内容は着目すべきポイントです。初めてポスティングするスタッフに軽いレクチャーだけで済ませている会社には注意しましょう。弊社の研修では、座学研修で基本知識や注意事項を身に付けた後、ベテランスタッフとのペア行動を実施しています。クレームやトラブルを防止するためにも、このように独り立ちまでにきちんとした教育を受けているスタッフがいる会社を選ぶべきです。

ポスティング会社の選び方について詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

クレーム・トラブル対応の体制が整っている

万が一、クレームやトラブルが発生してしまったとき、その会社の誰がどのように対応するのかを、発注する前に確認しておきましょう。

多くのポスティング会社では、配布スタッフを日雇いや短期的なアルバイトでまかなっていることも多く、配布スタッフ個人ではクレーム、トラブル対応ができないケースがほとんどです。こうした現場スタッフと、本部となるポスティング会社とが、万が一のケースでどのように連携を取るのか、を聞いておくと良いでしょう。本部にすぐに連絡が入り、苦情があった世帯や物件にお詫びをする体制が整っているかどうかを確認しておきます。

ポスティングのよくあるクレームと対策について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

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マンションへのポスティングはマナーを守って実践しよう

マンションへのポスティングは、物件ごとにルールやマナーが存在します。分譲マンションやタワーマンションではポスティングができないところもあります。

マンションのポスティングでは、配布可能なマンションを見極めるほか、ターゲット層に合わせた戦略的な広告戦略が重要です。ポスティングが困難な場合は、ターゲット層に適した代替手段を検討しましょう。

また、ポスティングを依頼する際は、信頼できる会社を選ぶことが大切です。効果的かつトラブルの少ない配布で、マンションへの効果的な情報発信を目指しましょう。

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