ポスティングと新聞折り込みの違いを徹底比較 向いている業種も紹介

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ポスティングと新聞折り込みは、配布方法や配布エリア、単価、配布スピードなどさまざまな違いがあります。このコラムでは、それぞれがどのような特徴があり、メリット・デメリットは何なのか、そしてどのような業種に向いているのかについても紹介します。

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ポスティングと新聞折り込みの違い

ポスティングとは、印刷したチラシを個人宅やマンションなどのポストに直接投函するサービスのことです。一方、新聞折り込みは印刷したチラシを新聞に挟み込んで、新聞と一緒に届けるサービスです。いずれも「個人の住居のポストにチラシを投函する」、という点で共通していますが、異なる点をまとめてみました。

ポスティング 新聞折り込み
配布方法 ポスティング会社の配布員が手配り 新聞社の販売店が折り込んで、配達員が行う
セグメント
住居形態や町丁目ごとのターゲティングが可能

販売店ごとのセグメントが限界
配布エリア
広範囲~物件単位も可能

広範囲は可能だが、丁目ごとの指定は不可
単価
※当社実績より

B4サイズで4円半ば/枚
※23区内の場合

B4サイズで3円半ば/枚
※エリアにより違いあり
配布スピード・配布期間
配布部数によって数日かかることも

当日(1日)で配布完了
配布できる媒体の範囲
チラシの他、サンプルや試供品も配布可能
×
チラシのみ。紙のサイズも限られる
反響率
(不動産の内覧会チラシの場合の目安)

1万部に1件の来場と言われている

3万部に1件の来場と言われている
その他特徴 商圏内でセグメントしながら広く認知させたい場合に向いている スピード感をもって発信したい場合に向いている

 

上記の項目について、違いを詳しく解説します。

 

配布方法

ポスティングは、ポスティング会社の配布員が、指定されたエリア内で手配りします。

一方、新聞折り込みでは、エリアごとに展開している新聞社の販売店がチラシを新聞とセットにして折り込み、そこを拠点に購読契約者宅へ新聞配達員が配達します。

 

セグメント

ポスティングのセグメントは、

  • 戸建て:戸建て住戸にのみ配る
  • 集合:アパートやマンションなどのみに配る
  • 軒並み:戸建てか集合かを問わず、まんべんなく配る

といった住居形態による区分や、町丁目ごとにエリアを設定することが可能です。

新聞折り込みでは、依頼する新聞社の「新聞購読者」全てが対象となり、販売店が拠点となっているため、各販売店がカバーしているエリアがセグメントの最小単位となります。ポスティングのように住居形態や町丁目ごとのセグメントはできません。また、新聞社によって購読者数(配布部数)や購読者層は異なります。各新聞社の特徴を把握してから依頼する必要があるでしょう。

新聞各社の折り込み部数表はこちらのサイトが参考になります。

 

配布エリア

小回りがきくのはポスティング、広範囲に強いのは新聞折り込みです。

ポスティングは物件単位で配布することもできます。例えば、「チラシを投函しないで欲しい」と連絡があった物件には、次回以降配布しないことも可能です。広範囲に配布することもできますが、ポスティング会社によってカバーしているエリアが異なります。(例えば、当社は関東の1都3件がメインです。)全国的にプロモーションしたい場合には複数の企業に依頼するなどが必要です。

一方、新聞折り込みは、ポスティングのように小回りがきかないものの、広範囲の配布に強いのが特徴です。全国紙であれば全国的に拠点となる販売店があるため、1日で全国に配布することも可能です。

単価

B4サイズ1部当たりの単価は、ポスティングは4円半ば程度、新聞折り込みは3円半ば程度です(※当社調べ)。新聞折り込みに比べ、ポスティングの方が1.5倍ほど高いイメージです。ただし、それぞれ地域や紙のサイズなどによって異なるので、見積もりを取りましょう。

 

配布スピード・配布期間

ポスティングは、部数によっては配布完了までに複数日かかることもあります。一方で新聞折り込みは、全国拠点の機動力を生かし、例えば「10月31日」と指定したら、10月31日の1日で配布が完了します。スピード感をもって発信したい場合には新聞折り込みが向いています。

 

配布できる媒体の範囲

配布できる媒体の範囲が広いのは、ポスティングです。紙のサイズや形状が特殊なチラシや、折り加工を施したチラシ、試供品やノベルティなども配布することが可能です。

新聞折り込みでは、基本的に四角いチラシが対象になります。チラシの折り込み作業は専用の機械で行うため、機械で対応できない形が異なるチラシや厚さが出るもの、冊子などは手作業で対応する必要があり、その場合は単価が2~3円/部ほど追加でかかります。(※当社調べ)

 

反響率・効果

反響率や効果は、デザインやセグメントが適切かどうかによっても変わってくるため、一概には言えません。ただ、特定のエリア内で配布できる母数で考えると、新聞折り込みは購読者数のみに限られるため、ポスティングの方が母数を確保しやすいというメリットはあります。また、新聞の購読者数は減少傾向にあります。例えば東京都渋谷区では、新聞購読率が人口の50%を切っているというデータもありますので、その点も加味して検討する必要があるでしょう。

不動産会社の内覧会イベント告知のチラシに限っては、チラシでは1万部で1件、新聞折り込みでは3万部で1件の来場が目安といわれています。ポスティングの方が費用対効果が高いことがうかがえます。

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ポスティングと新聞折り込みのそのほかの特徴

ここでは、ポスティングと新聞折り込みのその他の特徴をまとめています。

ポスティングはクレームが出やすい

ポスティングは、数ある販促手法の中でもクレームが出やすい方法です。不特定多数の方のポストにチラシを投函するため、新聞折込に比べ地域に情報を浸透させるには最適な媒体ではありますが、中にはチラシが欲しくない方へも届いてしまうことがあります。ポスティングを実施・依頼する際は、その点を踏まえておきましょう。

関連記事 ポスティングのよくあるクレーム8つとその対策 クレーム時の対処法

 

ポスティング会社によって配布の品質が異なる

配布スタッフの教育や、配布スピード、クレーム対応を真摯にやってくれるかどうかなどは、ポスティング会社によって差があります。スタッフによっては、配布せずに自宅でチラシを処分してしまうなど、ポスティングをしたふりをしてアルバイト代を稼ごうとする人もいます。指定のエリアできちんと配布されているかどうか、ポスティング後にランダムにポストをチェックするなどが徹底されている企業を選びましょう。

 

新聞折り込みは高齢者や経済的余裕がある層のアプローチに有効

新聞購読者は、ウェブでも情報収集ができる現代においても「わざわざお金をかけて情報を取りにいく顧客層」です。そう考えると、

  • 比較的、経済的に余裕がある世帯
  • 知識欲が高い世帯

に向けてアプローチできる手段と捉えることもできます。また、高齢者層に届きやすいという点も挙げられます。購読者数は減少傾向にありますが、上記のような層にアプローチしたい場合には適した手段と言えるでしょう。

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ポスティングと新聞折り込み 向いている業種

では、ポスティングと新聞折り込みの特徴を踏まえた上で、それぞれに向いている業種を紹介します。

ポスティングに向いている 新聞折り込みに向いている
  • 不動産
  • 飲食
  • デリバリー
  • ヘアサロン
  • 不用品回収
  • フィットネスジム
  • コインランドリー
  • 幼児教室
  • スーパーマーケット
  • 家電量販店
  • リフォーム
  • 学習塾(時期による)
  • 霊園

 

ポスティングに向いている業種

ポスティングは、小回りが利き、地域に広く認知させたい場合の方法として向いています。

不動産の新築物件の売り出しの場合、契約の8割は物件の半径2km圏内で決まると言われています。お子さんがいる場合、小学校などは学区があるため、できるだけ学区が変わらない範囲で(転校せずに済むように)引っ越しを検討するためです。

ピザの宅配などの飲食系やヘアサロン、不用品回収などは、商圏がある程度限られているため、ポスティングが向いていると言えるでしょう。

新聞折り込み

一方、新聞折り込みはスピード重視。スーパーマーケットや家電量販店など、入稿直前まで価格が変動する業種が向いています。リフォームは長年に渡り同じ住まいに居住している人、つまりご高齢の方が多いと考えられるため、新聞購読者層とターゲットがマッチしやすいです。霊園は高齢者層がターゲットになるため、新聞購読者と共通します。

学習塾は、特に1~3月の期間、合格者速報を出すにはスピード感が必要なため、ポスティングよりも新聞折り込みが好まれます。

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ポスティングと新聞折り込みの違いまとめ

ポスティングと新聞折り込みの違いを紹介しました。ポスティングは狭域での小回りが利き、新聞折り込みは広域でスピード感をもって配布したい場合におすすめです。単価は、一般的には新聞折り込みの方が比較的安く済みますが、紙の形状などによってはポスティングよりも割高になることがあります。それぞれの特徴に合わせて、自社のサービスの発信方法を使い分けましょう。

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