チラシは効果測定できないは誤解!計測の壁を打ち破るポスティング戦略
※この記事は、2025年9月に開催した「チラシは効果測定できない」の誤解!アナログ集客の来店計測セミナーを元に作成しています。

株式会社DEECH 代表取締役CEOの小菅です。
「チラシは効果測定ができないから、Web広告に力を入れている」「以前試したけどうまく行かなかった」とお考えの方も多いのではないでしょうか。特に、オフライン広告の最大の課題は「数値検証ができない」という点にあると、私たちも日々感じています。
しかし、もしチラシを含めたオフライン集客でも、Web広告のように効果検証ができるとしたら、やってみたいと思いませんか?
DEECHは、皆様のマーケティングを「可視化」し、「自立可能な地域経済」を創るというビジョンのもと、長年エリアマーケティングに特化して事業を行ってきました。私自身、元々アパレルやインテリアショップといった店舗での経験があるため、集客の苦労は痛いほど理解しています。
この課題を解決するため、私たちは独自のシステムを開発しました。今回は、その「効果検証ができる環境」と、データに基づいて成果を出すポスティングを実現する具体的な方法についてお話しさせていただきます。
目次
従来のオフライン集客が抱える課題
多くの方がオフライン広告の実施をためらう理由として、以下の点が挙げられます。
- 「紙販促では効果が出ない」という誤解
- 過去に実施したがうまくいかなかった経験
- 数値検証ができない(来店数しか把握できず、その前の行動がわからない)
特に「数値検証ができない」という点は深刻です。
従来のチラシの効果測定方法は、以下のような課題がありました。
- QRコードの読み込み率が低い:一般的な広告に掲載されたQRコードの読み込み率はわずか0.1%程度と言われています。これでは、正確な反響を測ることは困難です。
- 来店計測がアナログ:チラシを持参して来店してもらう、または来店時にアンケートに回答してもらうなど、アナログな方法が中心でした。
- 中間データが不明:最終的な「来店」しか分からず、チラシを見た人が「興味を持った」「QRコードを読み込んだ」といった来店前の行動が計測できませんでした。

これらの課題を解決し、アナログ販促のデータ活用を実現するのが、私たちが開発した「効果検証ができる仕組み」です。
QRコードとシステム連携で実現する「来店までを追跡する」仕組み
この仕組みは、チラシに掲載したQRコードと、エリアマーケティングシステム「DEECH」のキャンペーン機能を組み合わせることで、来店までのプロセスを可視化します。
1.QRコード読み込み率の向上(特典を提示)
従来のQRコードは情報提供がメインでしたが、この仕組みでは「クーポンが当たるガチャ」などの特典付きキャンペーンに誘導します。これにより、「試しにやってみたい」という動機付けが生まれ、QRコードの読み込み率が大幅に向上します。
- 工夫ポイント:読み取った後に何が起こるのか(例:ガチャでクーポンが当たる)をチラシ上で事前に提示しておくことで、お客様に安心感を与え、読み込み率をさらに高めることができます。
2.来店までのプロセスをデジタルで計測
お客様がQRコードを読み取ってキャンペーンに参加すると、来店までの以下のデータが順に取得・蓄積されます。
| ステップ | 取得データ | 意味 |
|---|---|---|
| QRコード読み取り | 読み込み数(セッション数) | どのチラシ(キャンペーン)に興味を持ったか |
| クーポン獲得 | 獲得数・郵便番号など | どのエリアの人が興味を持ち、クーポンを取得したか |
| クーポン利用 | 利用日時・利用数 | 実際に来店し、サービスを利用したか |
これにより、従来の「来店したかどうか」だけでなく、「読まれたかどうか」「誰が獲得したか」といった来店前の行動も把握できるようになります。
3.エリア別反響を地図で可視化
クーポン取得時にお客様に入力いただいた郵便番号データを、DEECHシステム上にプロットすることで、「どこから来た顧客なのか」を地図上で可視化できます。

上記の地図は、郵便番号のブロックごとに区分けしたデータにおいて、各エリアからどれだけの人がクーポンを取得したのかが分かるように、枠内に数字で記したイメージです。
さらに、店舗に来店して、そのクーポンを引き換えた人も同様に表示することが可能です。
このようにデータを地図に落とし込むことで
- 何がわかるか:
- クーポン獲得が多かったエリア、少なかったエリア。
- 獲得数は多いが、利用率が低い(まだ獲得の可能性がある)エリア。
データに基づいてエリア選定や配布戦略を最適化できます。
これにより、勘や経験ではなく、データに基づいて効率的な配布戦略を立てることが可能になります。
業種や商材との相性
この仕組みは、高額な商材を扱う業種とも相性が良いと言えます。
例えば、不動産や自動車ディーラーなど、検討期間が長い商材でも、特典によって来店を促し、お客様の意識を変えるきっかけを作ることができます。大切なのは、単なる特典目当てのお客様を避けるため、来店時のアンケート回答や、試乗・内覧といった「次のステップ」へのハードルを設けるなどの工夫をすることです。また、キャンペーンの内容(特典)とアンケートの取り方を工夫することで、相性の良し悪しは大きく変わってきます。
このデータに基づく仕組みを活用すれば、今まで見えなかった顧客の動きを把握し、アナログ販促の効果を最大化することが可能です。
このシステムを利用することで、「今まで取得できなかったデータ」と「既に取得できていたデータ」を掛け合わせ、より深いマーケティング分析を行うことができます。
ポスティング広告のボトルネックだった「効果測定の難しさ」を解消し、データに基づいた効率的な販促計画を立てていきましょう。
もし「ポスティングをの効果測定をしたい」といったお悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください。






