スポーツジムの入会者数が増える ウェブ広告6選とその選び方

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スポーツジムが、入会者を集客するためにマッチしたウェブ広告を、6つピックアップしました。数あるウェブ広告の中でもスポーツジムの集客にはどのような活用ができるのか、自店が実施すべきウェブ広告の選び方もご紹介します。

スポーツジムの集客 ノウハウ集

スポーツジムの集客について、下記の記事でさらに詳しく紹介しています。

ステップ1 スポーツジムの集客力を上げる 会員数が増えるマーケティング5つのステップ
ステップ2 スポーツジムの広告デザイン 集客力が上がるチラシ・LPのコツ
ステップ3 スポーツジムが商圏を知るために必須の項目7つ 効果的な集客のためのデータ活用法
ステップ4 スポーツジムの入会者数が増える ウェブ広告6選とその選び方(本記事)
ステップ5 スポーツジムの集客効果がアップする効果検証 見るべき指標とPDCAの回し方

 

目次

スポーツジムの販促にウェブ広告がマッチする理由

販促手法を大きく分けると、紙広告とウェブ広告がありますが、スポーツジムが販促をする上でウェブ広告との親和性が特に強いです。その理由として、下記が挙げられます。

・スポーツジムは、徒歩圏内の全員がターゲットとなるスーパーなどと異なり、女性向けか男性向けか、やそもそもスポーツジムに興味があるのか、などでセグメントしていくことが重要になってくるため、検索履歴や見ているサイトから大体の年齢・性別といった属性や興味関心などでのセグメントができるウェブ広告が適している。
・キャンペーン内容が短期的に変わっていくスポーツジムでは、比較的簡単にクリエイティブや配信設定を変更できるウェブ広告は親和性が強い

ポスティングやDMなどの紙広告と比較すると、基本的には「世帯」ごとに配布することになり、個人でのセグメントはできません。フィットネスに興味やニーズがある人が居住しているかは分からないため、費用対効果を高めるにも限界があります。一方でウェブ広告は、個人ごとの属性や興味関心などに合わせたセグメントが可能であり、精度をより高めていくことができます。

 

スポーツジムにおすすめのウェブ広告媒体

数あるウェブ広告の中でもスポーツジムの集客にマッチする広告の大枠のカテゴリーとしては下記の4つです。

・GDN(Google ディスプレイネットワーク)
・Facebook/Instagram広告
・ジオターゲティング広告
・リスティング広告

配信の設定方法などによって6つに分けられます。各媒体のメリット・デメリット、活用事例を紹介していきます。

 

GDN(Google ディスプレイネットワーク)のメリット・デメリット

Googleと提携しているウェブサイトなどに配信できる広告です。ウェブサイトのほかアプリ、YouTubeやGmailなどにも配信できます。

メリット
  • 配信面が多く、SNSを利用しない人にも訴求できる。
  • Google上での閲覧行動のデータを基に、さまざまな配信ターゲティングができる。
  • 半径1km~のエリア指定が可能で、狭域での配信にも対応できる。
デメリット
  • ターゲティング手法が豊富なため効果を出していくためにはノウハウが必要。

GDNでは、下記の2つの配信方法について紹介します。

・年齢・性別を選んで配信 GDNのデモグラフィック配信
・購買意欲でセグメント GDNカスタムインテント配信

 

年齢・性別を選んで配信 GDNのデモグラフィック配信

GDNのデモグラフィック配信は、GDNのセグメント方法の中でも年齢と性別でセグメントする最もシンプルな配信方法です。
向いているのは、新規オープン時など不特定多数の人に知ってもらいたいたい場合です。自社のターゲットである年齢・性別でセグメントして配信するのがおすすめです。
また、ターゲットとなる年齢・性別に向けて配信できると同時に、ターゲット「外」の年齢・性別を除外して配信することも可能です。幅広く認知できる配信方法として活用しましょう。

GDNデモグラフィック配信 事例

GDNデモグラフィック配信の事例をご紹介します。

課題と目的 新規オープンしたばかりの店舗で、ブランド認知をして自店のウェブサイトへの流入を増やしたい。
ターゲットと配信内容 店舗から半径2kmのエリア内で、女性、20~50代に向けて配信。バナー広告には、自店のウェブサイトをリンク。
結果 広告からウェブサイトへの流入を獲得でき、全体のアクセス数を増やすことができた。配信エリアを半径1km~と比較的狭域で指定できるため、今回のように店舗の近隣エリアにしぼって配信したい場合にもおすすめ。

 

購買意欲でセグメント GDNカスタムインテント配信

インテント配信というのは、Googleに用意されたカテゴリ別に、購入意欲の高い人に配信していく配信方法です。その中でもカスタムインテント配信は任意のURLやキーワードを設定できるため、「フィットネス」「ヨガ」「パーソナルトレーニング」など、より細かく興味関心事項を定めてターゲットに訴求できます。
例えば、フィットネスに興味のある方に自店のキャンペーンについて告知したい場合、「フィットネス 人形町」「パーソナルジム ダイエット」などの任意のキーワードや、競合サイトのURLを指定でき、その内容に興味のありそうなユーザーに配信ができます。

GDNカスタムインテント配信事例

GDNカスタムインテント配信の事例をご紹介します。

課題 高価格帯のパーソナルジムで、入会数が伸び悩んでいた。キャンペーン告知で集客したい。
ターゲットと配信内容 競合パーソナルジムなどのサイトを閲覧しているユーザーに向けて、入会キャンペーンの告知をGDNのカスタムインテント配信で実施。
結果 これまで実施したバナー広告と比較しクリック率が上昇。通常バナー広告の平均CTR0.2%のところ0.6%を獲得できた。

Facebook/Instagram広告のメリット・デメリット

FacebookやInstagramの投稿画面やストーリーに動画やバナーを表示させる広告です。

メリット
  • 実名登録や基本情報を入力しているユーザーが多いためターゲティング精度が高い。
  • 広告フォーマットが豊富で、配信目的に応じた選択ができる。
  • 興味関心セグメントの選択肢が多く、精度の高いターゲティングが可能。
  • ビジュアルで訴求しやすい。
デメリット
  • 無形商材などをアピールする場合、ビジュアルの検討がイチから必要。
  • Facebookは男性のビジネスマン、Instagramは女性の利用者が比較的多く、ターゲット選定が必要。
  • 仕様変更が多いため、都度チェックが必要。

スポーツジムの集客におすすめの配信方法として、下記の2つを紹介します。

・Facebook/Instagramの興味関心配信

・Facebook/Instagramの類似オーディエンス配信

 

Facebook/Instagramの興味関心配信

Facebook/Instagram広告の興味関心配信は、Facebook内の興味関心カテゴリから選択し、その内容に興味のある方へ配信できる広告です。InstagramはFacebook傘下なので、基本的に同様の配信が可能です。

Facebookの興味関心カテゴリ「フィットネス・ウェルネス」の中でも、下記のような項目が用意されています。

<フィットネス・ウェルネス>
 ├ ウェイトトレーニング
 ├ エクササイズ
 ├ ジョギング
 ├ フィットネス
 ├ ボディービルディング
 ├ ヨガ
 └ 瞑想

Facebookを利用するには、実名での登録が必要なことや、年齢・性別をはじめとした個人の基本データに属性データが数多く含まれるため、そのデータをターゲティングにも生かすことができます。つまり、属性がより詳細に分かるため、精度の高いターゲティングが可能であり、興味感心に合わせたアプローチに向いています。
 上記で挙げたような、フィットネスに直接関連することに興味があるユーザーだけでなく、フィットネスに間接的に関連すると考えられる「美容」「アウトドア」などの項目を自社のペルソナに合わせて選択することで、潜在ニーズのある人への訴求も可能です。

 

Facebook/Instagram広告興味関心配信 事例

Facebook/Instagram広告興味関心配信の事例を紹介します。

課題 新しいマシンの導入により、これまで多かったダイエット目的の女性ではなく、筋力アップを目的とした男性に配信したい。
ターゲットと配信内容 店舗半径2kmに男性20~40代。「ウェイトトレーニング」「ボディービルディング」の興味関心カテゴリを選択して配信。
結果 これまで少なかった男性のHP訪問者数が増加。入会者の割合も男性が増えた。

 

Facebook/Instagramの類似オーディエンス配信

続いて、Facebook/Instagram広告では、ウェブサイト上で特定の行動を取った人と類似するユーザーへの配信ができる類似オーディエンス配信、という方法があります。例えば、HPへのアクセス履歴やアプリを開いた人、Facebook/Instaglam内の動画閲覧などのアクションに基づいてユーザーのリストを作成し、そのリストに類似するオーディエンス(視聴者)へ配信する、という仕組みです。
特にスポーツジムの集客におすすめなのが、既存の顧客情報を基に類似オーディエンス配信を行う方法です。既存会員のメールアドレスや電話番号などのデータをFacebookに取り込むと、それがFacebook のユーザーデータベースと照合されます。合致するユーザーに近い属性の人へ配信する、といったことも可能です。
会員に近い属性の人はニーズがある可能性が高いと考えられるため、より精度の高いターゲティングにつながるのです。

 

Facebook/Instagramの類似オーディエンス配信 事例

Facebook/Instagramの類似オーディエンス配信の事例を紹介します。

課題 ざさままなターゲティングでウェブ広告をしてみたが、どれも直帰率が高く、ジムの入会申し込みに至らなかった。よりターゲットになりうる人に配信したい。
ターゲットと配信内容 自店舗の既存会員に類似した人をセグメントして配信。
結果 以前と比べてクリック率が高く、入会申し込みにもつながった。

 

ジオターゲティング広告のメリット・デメリット

ジオターゲティング広告は、スマートフォンの位置情報を基にエリアや興味関心でターゲティングして配信できる広告です。

メリット
  • 配信したいエリアにピンポイントに訴求可能。
  • ウェブ上の閲覧履歴だけでは分からない潜在顧客にも配信できる。
デメリット
  • 位置情報でターゲティングを行うため 興味関心でセグメントしたい場合には不向き。
  • 認知広告のため短期的な集客は目的としない。

 

ジオターゲティング広告の配信

Google広告やFacebook広告では、店舗から半径●kmのように円でしか指定できないのに対し、ジオターゲティング広告ではフリーハンドでエリア設定できます。そのため「競合が多く獲得が厳しいエリアは配信しない」「沿線だけに配信」など、細かいエリア指定が可能です。商圏が狭域の場合が多い24時間ジムなどの配信に向いているといえるでしょう。

ジオターゲティング広告の配信 事例

ここで、ジオターゲティング広告の配信事例をご紹介します。

課題 大学のキャンパスが多いエリアに店舗があるため、店舗から半径指定の近隣商圏だけでなく、周辺の複数のキャンパスに通っている学生に学割キャンペーンの告知をしたい。
結果 通常のキャンペーンよりクリック率が高く、アンケート結果でもウェブ広告を見て来店したと回答する学生が多かった。学生以外の層に配信してしまう割合を抑えられたため、無駄打ちの軽減にもつながった。

 

リスティング広告のメリット・デメリット

リスティング広告は、検索エンジンで特定のキーワードを検索したユーザーに対し、そのキーワードに関連する広告を、検索結果の画面に表示する広告です。

メリット
  • キーワード検索している=ニーズが顕在化しているユーザーへ訴求できるため、CVに直結しやすい。
  • キーワードごとに細かい運用が可能。
デメリット
  • 設定が難解で、キーワード設計などノウハウが必要。
  • キーワードによっては競合が多いため、クリック単価が高騰することも。
  • 検索したユーザーにしか表示されないため、ある程度認知ができていなければ有効に配信できない。

基本的に、GoogleとYahooが2大リスティング広告となるので、ここではGoogle/Yahooのリスティング広告について紹介します。

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Google/Yahooのリスティング広告

リスティング広告はウェブ広告の中でも、最も申し込みや問い合わせに直結しやすいです。ウェブ広告でどれをやろうか迷っている方が、まずはリスティングから始めるという方も多いです。

リスティング広告を運用するに当たっては、まずはどのようなキーワードが検索されたときに自社の広告を表示するかを考えます。フィットネス関連であれば「フィットネス+地名」や「スポーツジム 温泉付き」など、特徴面を訴求していくことでニーズのある人を申し込みにつなげることができます。
どのようなキーワードで検索した人が申し込みに至ったかが、配信結果から分かるので、今後のコンテンツやウェブ広告クリエイティブの面でPDCAを回す上でも役立ちます。

 

Google/Yahooのリスティング広告 事例

Google/Yahooのリスティング広告の事例をご紹介します。

課題 これまで、ポスティングや駅でのチラシ配りなどの紙広告で展開してきたが、体験予約者数が目標数に満たない。
ターゲットと配信内容 「吉祥寺 フィットネス」のように、近くのエリアでジムを探している方へ訴求するキーワードと、「ホットヨガ」の目的で探している方へ訴求するキーワードの2パターンで設定。店舗周辺に広告を配信。
結果

以前は6万円で1件の申し込みだったのに対し、6万円で6件の申し込みを獲得できた。

 

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費用対効果を高めるウェブ広告を選ぶためのポイント

スポーツジムがやるべきウェブ広告を6種類ご紹介しましたが、どのように選べばいいのでしょうか。「どの広告が費用対効果が高いか」に着目しがちですが、その前に重要なのが「自店にとって効果が高い」広告を選ぶこと。それこそが費用対効果の高い広告配信につながります。ウェブ広告の選び方には2つのステップを踏んで行くとスムーズですので、その手順を紹介していきます。

ステップ1 自社の広告目的・ターゲットを見つめなおす

まずはGoogle Analyticsやアンケートなどを用いて、自社のターゲットとなる顧客の性別・年齢を把握します。また、商圏分析を使うと、ターゲットが特に集中しているエリアも明確になるため、優先すべき配信エリアも明確になります。

ウェブ広告は万能ではありません。「とにかく配信すれば効果が出る」というわけではないので、広告実施の目的を定め、その目的に向けた配信設定をするのが基本になります。目的は例えば、「オープンしたばかりの店舗なので、まずは認知を拡大したい」のか、「男性会員の比率が多いので、女性会員を増やしたい」などです。目的に応じて、全ターゲットに向けた配信なのか女性会員だけに向けた配信なのかも変わってきます。

ステップ2 購買意欲の強さごとにターゲットを分類し広告を選択

ターゲットの中にも、①まだ自店を知らない人、②自店に興味がある人、③すぐに入会したいと考えている人、など、入会までの意欲には差があります。これらの①~③全ての人に対して同じ内容の広告を配信するのではなく、各意欲に合わせてターゲット設定することで、広告の効果を高めることにつながります。
例えば、当社では①~③の顧客を下記のように呼んでいます。

①まだ自店を知らない人→そのうち客
②自店に興味がある人→もうすぐ客
③すぐに入会したいと考えている人→今すぐ客

 

例えば、そのうち客はまだ自店のことを知らないので、キーワード検索したときに表示されるリスティング広告は、アプローチする手段として有効とは言えないでしょう。そのうち客には、まずは自店を知ってもらうための「認知」を目的とした配信が有効であり、もうすぐ客には興味を高めるための配信、今すぐ客にはすぐに申し込みにつなげるための配信、のように広告を選択するのがおすすめです。

 

ウェブ広告選択時の注意点

最後に、ウェブ広告を選択する際に陥りがちな失敗と注意点を紹介します。

短期的な申し込み数に固執しない

できる限り低予算で短期的に多くの申し込みを獲得したいと考えるのは、ビジネスにおいて自然なことです。しかし、ウェブ広告は万能ではないと前述したように、実施したからといって即刻結果が出るものではないことを心に留めていただきたいです。
特に、コンバージョンにつながりやすいリスティング広告について、「配信すればすぐに申し込みが増えるだろう」と夢を見てしまうお客様も少なくありません。確かに、「今すぐ客」にアプローチできるリスティング広告を続けることは間違っているわけではありませんが、同時に「そのうち客を」を「もうすぐ客」に育てていかなければ、いずれコンバージョンに至る顧客は枯渇してしまいます。
認知拡大とコンバージョンのための広告をバランスよく実施していくことが大切です。

広告とクリエイティブの親和性

目的とターゲットに応じて広告を選択していくのに加え、もう一つ重要なことがあります。
それは各媒体とクリエイティブ(制作物)との親和性です。
例えば、Instagramは女性のユーザーが比較的多いとされているので、「清潔感のある施設」「女性向けプログラム」などを訴求、一方でFacebookには男性ユーザーが多いとされているので「マシンの充実」などを訴求するといった、各媒体のユーザー特性と、何を訴求するかのクリエイティブとの親和性を考えることが大切です。
とはいっても、ウェブ広告に正解はありません。いろいろな広告やクリエイティブで効果検証していきながら、自社にとっての最適化を図っていきましょう。

 

スポーツジムのウェブ広告 まとめ

スポーツジムの集客力アップにつながる6つのウェブ広告について紹介しました。広告を選択する際には、それぞれのメリット・デメリットを把握するだけでなく、自店の目的は何なのか、それにマッチする広告はどれなのか、という視点で選ぶことをおすすめいたします。

 

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ステップ2 スポーツジムの広告デザイン 集客力が上がるチラシ・LPのコツ
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ステップ4 スポーツジムの入会者数が増える ウェブ広告6選とその選び方(本記事)
ステップ5 スポーツジムの集客効果がアップする効果検証 見るべき指標とPDCAの回し方

 

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ルネサンス様_事例

 

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