ダイレクトマーケティングとは?メリット・デメリットと役立つ資格
ダイレクトマーケティングとは、企業が顧客と1対1でコミュニケーションを図るマーケティング手法です。インターネットをはじめとするテクノロジーの普及により、双方向のコミュニケーションが容易になってきたことから、いまや保険、教育、アパレル、不動産など、業界問わず多くの企業に導入されています。
今回はダイレクトマーケティングの特徴と従来のマスマーケティングとの違いについて解説します。メリット・デメリットや関連の認定資格についてまとめているので、自社でダイレクトマーケティングを活用したいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
チラシ・DMの8つの成功事例を紹介 |
目次
ダイレクトマーケティングとは?
ダイレクトマーケティングとは、「外部の流通チャネルを介さずにターゲットとなる人と直接的にコミュニケーションを図ること」です。企業が生活者個人や顧客と1対1でやりとりできる双方向のマーケティング手法で、一人ひとりに最適な提案や対応ができる点が大きな特徴です。
かつては、新聞広告やテレビCMを活用したマスマーケティングを行う企業が多くありました。マスマーケティングは、一般大衆へ向けたプロモーションにより、認知度アップや幅広い顧客層へのアプローチが期待できます。
種別 | 概要・特徴 |
---|---|
ダイレクトメール(DM) |
・既に所有している顧客の住所・氏名宛てにハガキや封筒などで郵便物を送付。 ・顧客の過去の購入履歴等から、ニーズに合わせた情報を提供できる。 ・「自分宛の郵便物」と認識され開封率が高い。 |
ECサイトのレコメンド機能 | ・購入履歴を分析して好みの情報を表示。 (あなたにおすすめの商品/ほかの人はこちらも購入など) |
ECサイトのチャット機能 | ・チャットボットで会話形式におすすめを訴求。 ・顧客からの問い合わせや申し込みにも対応できる。 |
Eメール・メールマガジン | ・利用内容や回数に応じて個別に情報を届ける。 ・属性に応じて配信内容を決められる。 |
SNS | ・フォロワーに向けて最適な情報を発信する。 ・インフルエンサーの活用でブランディングや認知拡大しやすい。 |
電話・FAX | ・電話を通じて個別にアプローチ。 ・不特定多数にかけるテレアポとは異なり、顧客データごとにアプローチを変えられる。 |
ダイレクトマーケティングのメリット
ダイレクトマーケティングのデメリット
ダイレクトマーケティングの業務に役立つ資格
ここでは、日本ダイレクトメール協会が設けている、ダイレクトマーケティングに関する認定資格を3つを紹介します。全て履歴書にも記載できるので、ダイレクトマーケティングの知見を仕事に活かしたい方におすすめです。
DMアドバイザー
DMに関するクリエイティブ力の強化と、コピーライティング、レスポンス効果の上がるDMづくりのヒントなど、DM制作の基礎全般の知識を体系的に身に付けられる資格です。クリエイティブの基礎を学ぶことから自らワークショップでの実習体験まで含まれており、クリエイターとしてのスキルを学べます。
有資格者はDMのクリエイティブ・制作について一定のスキルがあると認められます。
DMマーケティングエキスパート認定試験
ダイレクトマーケティングの基礎、DMメディアを使ったマーケティング活用法、販売促進企画力など「提案型企画営業」のノウハウが身に付きます。ダイレクトマーケティングの基礎からCRMプランニングの組み立て方、データ分析の基礎まで、総合的にDMマーケティングの手法を学べます。
有資格者はDMマーケティングにおいて、提案型企画営業のプロとして業界や取引先でアピールできます。研修はオンライン配信で繰り返し視聴できるので、確実な合格を目指して取り組めるでしょう。
DMマーケティングプロフェッショナル
ダイレクトマーケティングに関する基礎知識をさらに高め、企画力、クリエイティブ力、データ分析能力の向上を図ります。オムニチャネル、アドテクノロジーの進化等も踏まえながら、改めてDMに着眼し、デジタルツールとの役割分担の違いも網羅しながら、最新のDMマーケティング戦略を学べます。
有資格者は、改善提案から実戦までDMコンサルティングのプロとして活躍でき、希望者は同協会が実施している「派遣型DM講座」の講師として登録が可能です。
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まとめ
ダイレクトマーケティングは企業と顧客1対1でコミュニケーションを図るマーケティング手法です。マスマーケティングと異なり、顧客のニーズに合わせたプロモーションが可能で費用対効果が高い点が特徴です。ダイレクトマーケティングによって蓄積したデータを活用すれば、ビジネスを安定的に成長させられます。業界・業種に関わらず、デジタル環境で商品やサービスを販売していくなら、必須のマーケティング手法といえるでしょう。
インターネットの普及により情報量が増大かつ多様化したことで、ターゲットを絞る手法やピンポイントに響く1対1のメッセージは今後ますます重要になってきます。大多数に向けて配信されるようなテレビCMとは違い、顧客ごとにパーソナライズされた情報が届くからこそ反響にもつながりやすくなるのです。顧客情報をダイレクトマーケティングで活用すれば売り上げアップだけでなく顧客満足度の向上も見込めるでしょう。継続することで安定的な収益化も目指せるのでぜひ活用してみてください!
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