ポスティングの反響率はどのくらい?5業界の目安と反響率をアップする方法

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ポスティングの反響率は、「万部一件」といわれるように、10,000部を撒いて1件反響が出る、というのが一般的とされています。この記事では、不動産、リフォーム、スポーツジム、学習塾、飲食店の5業界の反響率について解説し、反響率アップの必須項目についても紹介します。

 

ポスティングの反響率とは

ポスティングの反響率とは、配布したチラシの枚数に対して、どれだけの反響があったかを示す数値です。ただ、これは「反響」をどのように捉えるのか、何を目的とするかによって異なります。
反響を測る指標には、例えば下記のようなものが挙げられます。

不動産業界 問い合わせ、資料請求、内覧申込、など
0.01~0.03% 1万部で1~3件
リフォーム業界 お問い合わせ、資料請求、見積もり依頼など
0.01~0.03% 1万部で1~3件
スポーツジム業界 お問い合わせ、体験申し込み、入会など
0.01~0.03% 1万部で1~3件
学習塾業界 お問い合わせ、体験申し込み、入塾の申し込みなど
0.01~0.03% 1万部で1~3件
飲食業界 注文、予約など
0.03% 1万部で3件

 

商品・サービスの単価が比較的低い業界の方が、申し込みや購入といった、最終的なコンバージョンが反響の指標として設定しやすいでしょう。
住宅などの高額商材を扱う不動産業界の場合は、比較検討にも時間がかかるため、購入などの手前で反響を計測するのが一般的です。

 

ポスティングの反響率 計算方法

ポスティングの反響率は、下記のように計算できます。

反響率(%)=反響数÷チラシの配布枚数×100

10,000部まいて、反響数が1件だった場合は
1(件)÷10,000(部)×100=0.01%
と計算し、反響率は0.01%となります。

各業界の反響率の計算方法については、以下の業界別の項目で紹介していきます。

 

5業界のポスティング反響率

 

ポスティングの反響率は、何を反響と捉えるかによっても異なりますが、一般的には下記の数値が目安です。
まずは5業界の反響率を表にまとめてみました。

業種 ポスティングの反響率
不動産会社 内覧・イベント来場の場合
0.01~0.03% 1万部で1~3件
リフォーム会社 見積もり依頼の場合
0.01~0.03% 1万部で1~3件
スポーツジム 体験申し込みの場合
0.01~0.03% 1万部で1~3件
学習塾 体験申し込みの場合
0.01~0.03% 1万部で1~3件
飲食店 注文の場合
0.03% 1万部で3件

※当社調べ

不動産のような高額商材や、スポーツジム、学習塾といった中長期にわたって利用することが見込まれるサービスについては、最終的なお申込みの手前の段階の集客手法としてチラシポスティングを利用することが多いです。
一方、美容院や飲食店など、単価が数千円といった比較的単価が安いサービスの場合は、来店や購入に直接つなげるための集客手法として有効な手段となっています。

以下では、各業界の反響率について詳しく紹介していきます。

1.不動産業界

不動産の場合、チラシポスティングは戸建てや分譲マンションの購入を促すための販促手法として利用されることがほとんどです。
不動産業界におけるチラシポスティングの反響率は、物件内覧会への来場や商談を指標にするのが一般的です。商材が数千万円~という高額商材であるため、チラシを見ただけで即購入、ということはほとんど考えられず、まずは内覧イベントへの来場を獲得することが第一歩と言えるからです。

不動産業界での反響率の計算方法と一般的な反響率は下記です。

反響率(%)=内覧会への来場組数÷チラシの配布枚数×100

不動産会社の
ポスティングチラシ反響率
内覧・イベント来場の場合
0.01~0.03% 1万部で1~3件

 

住宅を「購入する」可能性があるターゲットに向けたチラシになるため、基本的には賃貸の居住者に対して住み替え需要を獲得することがメインになってきます。そのほか、築年数が30年以上経過している物件の居住者などが対象になるでしょう。

2.リフォーム業界

リフォームのチラシポスティングの場合は、ターゲットとなるのは、築年数が10年以上経過している持ち家層がメインとなります。
リフォーム業界での反響率の計算方法と一般的な反響率は下記です。

 

反響率(%)=見積もり件数÷チラシの配布枚数×100

 

リフォーム店の
ポスティングチラシ反響率

見積もり依頼の場合
0.01~0.03% 1万部で1~3件

 

リフォームと一口に言っても、段差の解消(数万円)からトイレの交換(30万円前後~)、外壁のリフォーム(100万円前後~)など、リフォームする箇所によって金額が大幅に異なります。価格が比較的高額なことと、自宅の内部を改装する、つまり家の中に入り込むということは、顧客の信頼を獲得しなければ成立しません。ユーザーの行動として、基本的には相見積もりを取ることが多いでしょう。そのため、新規顧客を獲得する場合は、ポスティングを単発で終わりにするのではなく、商圏としているエリアに対して定期的に配布し続け、刷り込み効果※を狙ったり、「何か困ったときにはここに依頼しよう」と捨てずにとっておいてもらえるような、「保存版」になるチラシを作成して配布するのが効果的です。

※刷り込み効果:何度も目にすることで、潜在的に記憶されること。

 

保存版のリフォームチラシのイメージ

 

新規の顧客に対して信頼を獲得するのは容易ではありません。特に、リフォームの場合は、「最終的にいくらくらいかかるか分からない」という料金への不安が大きいです。明瞭な料金プランを記載したり、施工実績などを紹介することが王道パターンといえそうです。できるだけ詳しく紹介する必要があるため、QRコードを付けるなどでウェブサイトと連動させて、チラシを入り口に、ウェブサイトでしっかりと情報提供するという工夫が必要でしょう。

 

3.スポーツジム業界

スポーツジムがチラシポスティングをする際には、体験申し込みが主な指標になるでしょう。スポーツジム業界での反響率の計算方法と一般的な反響率は下記です。

 

反響率(%)=体験申し込み者数÷チラシの配布枚数×100

 

スポーツジムの
ポスティングチラシ反響率

体験申し込みの場合
0.01~0.03% 1万部で1~3件

 

新規で出店した場合や、駅近くの店舗など人目に触れにくい場所に出店している場合は、そもそも店舗があるということを認知してもらう必要があります。認知拡大を計測するには、Google Analytics(グーグルアナリティクス)などを使って、チラシからウェブサイトへの訪問がどれだけあったのかで確認できます。チラシにパラメーター付きのURLを仕込んだQRコードを記載しておき、そのQRコードからの流入数が、すなわちチラシを見てウェブページを訪れたユーザーとみなすことができるためです。

中長期的に通うことが前提となるスポーツジムでは、チラシを見ただけで即入会ということは考えにくく、店舗に足を運ばなければ分からないジムの雰囲気やトレーナーの印象などがお申込みを決断する上で重要な要素となります。チラシでは、それらができる限り伝わるビジュアルやキャッチコピーなどを盛り込むことが重要といえるでしょう。

スポーツジムのチラシ作成のコツについては、こちらの記事で詳しくまとめています。

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4.学習塾業界

学習塾業界では、中長期的に通学することが前提のサービスであるため、ユーザー(保護者)の比較検討がじっくり行われるでしょう。チラシを見て即入塾、という可能性は低く、まずは体験申し込みがチラシポスティングでの反響数の指標となります。

学習塾での反響率の計算方法と一般的な反響率は下記です。

 

反響率(%)=体験申し込み数÷チラシの配布枚数×100

 

学習塾の
ポスティングチラシ反響率

体験申し込みの場合
0.01~0.03% 1万部で1~3件

 

学習塾のターゲットは、子どもがいる世帯がメインターゲットになります。しかし、子育て世帯が多く居住していると考えられるがファミリー向けのマンションなどは、近年チラシの配布が禁止されている物件が少なくなく、メインターゲットの手元に届ける手法としてチラシポスティングだけを実施することは、必ずしも得策とは言えない可能性も高いです。実際に塾に通うのは子どもですが、利用する塾を選択する上では保護者(特に母親)が大きく関与するため、基本的には保護者に向けたアプローチが必要です。20~40代の層はスマートフォンの利用者であるため、チラシと合わせてウェブ広告でもアプローチすることが求められるでしょう。

進学塾の場合は、大学の合格者数の発表があったと同時にポスティングを実施することがほとんど。春先の需要をいかに獲得するかが需要です。

学習塾業界の集客に関する記事は、こちらでも詳しく紹介しています。

 

5.飲食業界

飲食店は、商品自体が比較的低価格(数百円~数千円)ということもあり、不動産業界などの高額商材を扱っている業界と比べると、来店や注文などの最終的なコンバージョンの反響が比較的出やすい傾向があります。

また、コロナ禍において、多くの飲食店がデリバリーやテイクアウトを実施し、ポスティングチラシのニーズも高まっており、近隣の居住者へのアプローチ方法としてチラシポスティングの活用が改めて見直されているといえるでしょう。

飲食店での反響率の計算方法と一般的な反響率は下記です。

 

反響率(%)=来店数(もしくは注文数)÷チラシの配布枚数×100

 

飲食店の
ポスティング反響率

注文の場合
0.03% 1万部で3件

 

飲食店のチラシは、シズル感のあるメニュー写真などのビジュアルが非常に重要です。和食、イタリアン、中華など、ジャンルによってイメージカラーなどもあるので、その王道を抑えつつ、自店のオリジナリティを発信することが大切です。

飲食店のチラシデザインのコツについては、こちらの記事で詳しく紹介しています↓
関連コラム 飲食店のチラシデザイン コツ

 

ポスティングの反響率をアップする必須項目

ではここで、いずれの業界にも共通するポスティングの反響率をアップする必須項目を紹介します。

関連コラム ポスティングの効果が倍増!?成果を出す改善点をプロが解説!

 

ポスティングのエリア選定を見直す

ポスティングをする際には、エリアを指定します。反響率が上がらない原因の一つとして、「より多くの人に知って欲しい」という理由から、エリアを広く取りすぎてしまっていることがあります。地域密着の店舗であれば、店舗周辺何km以内、徒歩●分圏内など、実際に来店が見込める範囲に絞り込む必要があるでしょう。店舗からの距離は、エリアマーケティングツールを活用することで明確にできます。

エリアマーケティングツールの比較記事はこちら

 

ポスティングのセグメントを見直す

ポスティングは、軒並み・集合・戸建て、の3つの区分で選択して配布することができます。

・集合:マンションやアパートなどの集合住宅にのみ配布
・戸建て:戸建て住宅にのみ配布
・軒並み:集合・戸建て問わず配布

 

ポスティングを初めて実施する、あるいは前回実施した時から半年以上時間がたっているという場合は、まずは軒並みで実施し、反響に戸建てや集合の別で傾向があるかどうかを見てみましょう。傾向があれば、どちらかに寄せていく方法を取るのが一般的です。

 

ターゲットに合わせたチラシにデザインする

自社が伝えたいことだけを一方的に紹介する内容になってしまっていないかをチェックしましょう。チラシを作成する際には、下記の項目をチェックするとよいでしょう。

・ユーザーにとってメリットになる内容が掲載されているか
・ユーザーが「自分向けのサービスだ」と感じられる内容か

 

また、数多くのチラシがポストに投函された際に、自店のチラシに気付かれない可能性も十分にあります。埋もれない工夫としては、例えば紙の形状や折り加工、質感を変えるなどでインパクトを出すのも一つの方法です。

 

ポスティングは日曜日~水曜日が狙い目

ポスティングする曜日は、日曜日~水曜日の間に配布するのがオススメです。理由は、週末、特に木・金曜日にポスティングされるチラシの量が増えるため、ポスト内での1枚の存在感が低下してしまいます。他のチラシに紛れてしまわないために、木・金曜日は避けるといいでしょう。

 

ポスティングを実施するごとに反響データを数字で残しておく

ここでいう反響データとは、単に反響数だけではなく、

・何部を
・どのエリアに配布して
・何件の反響があったか
の全てを意味します。

 

「なんとなく」でポスティングしても、反響率は上がりません。どのエリアにどれだけ配布したのかをデータで残しておくことで、次回のポスティングで反響が見込めそうなエリアの選定に役立ち、さらに反響を高められる可能性が高くなります。

エリアマーケティングツールを使うと、これらの履歴を残しておくことが簡単にできます。例えば、下記のようにデジタルの地図上で反響を俯瞰して可視化でき、管理も可能です。

 

会員データをエリアマーケティングツール上にプロットしたイメージ

数値でデ―タを残しておくことは、誰が見ても反響があったかどうかの判断ができる客観的なデータとなります。PDCAサイクル※を回していく上でも、このデータがベースとなります。必ずデータを残しましょう。

※PDCAサイクル:Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、 Act(改善)の頭文字を取ったもので、このサイクルを繰り返していくことで、継続的に改善していくこと。

 

ポスティングの反響データを残しておくのに最適なツールDEECH(ディーチ)の無料トライアル実施中です↓

 

それでもダメならポスティング以外の販促を展開する

ポスティングは、あくまでも販促の一手段です。ポスティングだけではリーチできない人、例えば、ポスティング禁止のマンションにお住まいの方も当然いるでしょう。

その場合は、ポスティング以外の方法、新聞折り込みやDMといった紙の方法にとどまらず、ウェブ広告を使ったアプローチも検討してみることをおすすめいたします。

 

ポスティングの反響率 まとめ

ポスティングの反響率は、業界ごとに何を目的とするかによって異なります。反響率を高めるためには、単にデザインを変更するだけではなく、配布エリアやターゲティングから見直す必要があります。今回紹介した反響率はあくまでも目安として、反響率を高めるための必須項目などを参考にPDCAを回していきましょう。

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