【徹底比較】目的別ジオターゲティング広告5媒体と選定時の4つのポイント
ジオターゲティング広告と一口に言っても、媒体によって得意・不得意などの特徴も異なります。今回は、主要な5媒体であるASE、GeoLogic、RealPeople、Profile Passport AD、Ad Inteについて配信対象や位置情報の取得方法、活用方法を表形式にしているほか、選定時のポイント4つをご紹介します。これらの5媒体を含む7媒体の概要と特徴をまとめた比較表もダウンロードできますので、ご活用ください。
【徹底比較】目的別 ジオターゲティング広告5媒体
まずは、ジオターゲティング広告の5媒体を比較してみました。ジオターゲティング広告を扱っている当社が、客観的な視点で記載しています。
1. バランスが取れた配信がしたい!ASE(エース)
配信元 | フリークアウト |
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配信対象 | 「過去、特定の場所にいた人」だけでなく、「今、そこにいる人」に向けた配信も可能。 |
位置情報取得方法 | GPS |
特徴 |
・指定エリアを、特定の地点から半径〇m以内、などの円指定だけでなく、希望エリアに沿って範囲指定をする、ポリゴン指定ができるため、より精度を高められる。 |
2. 車検データ活用で富裕層セグメントにも強い! GeoLogic(ジオロジック)
提供元 | ジオロジック |
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配信対象 | 「過去、特定の場所にいた人」だけでなく、「今、そこにいる人」に向けた配信も可能 |
位置情報取得方法 | アプリ、Wi-Fi、ビーコン |
活用データ1 | 車検データ:保有自動車の車種、登録年度、所有者の年齢、走行距離、車検満了月など 配信例:車種から高級車の保有者(=高所得者)を抽出し、自動車の広告を配信 |
活用データ2 |
新聞購読率データ 配信例:新聞購読率の低いエリア(=ネット閲覧頻度が高い可能性がある)への広告配信 |
その他 | 最低出稿金額は10万円程度から(詳しくはお問い合わせください) |
3. スマホの契約者情報活用で高いデータ精度 RealPeople(リアルピープル)
提供元 | シナラシステムズジャパン |
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配信対象 | 「過去、特定の場所にいた人」だけでなく、「今、そこにいる人」に向けた配信も可能。 |
位置情報取得方法 | Wi-Fiのほか、基地局、GPS |
活用データ | Softbankのスマートフォン・携帯電話の契約者情報:性別、年齢、居住地 配信例1:活用例1:居酒屋で頻繁に検知されるユーザーを、居酒屋頻繁利用者とセグメントし、健康食品やサプリメントなどの広告を配信。 配信例2:都道府県をまたぐ長時間通勤者をスマホ利用時間が長いユーザーと想定し、ウェブ動画サービスの広告を配信。 |
その他 | ・データの質(正確性)が高いため、精度の高いターゲティングが可能。 ・来店計測を実施する場合には、Wi-Fiの設置が必要。有料でレンタルができる。 |
4. アプリの高精度な位置情報を利用して生活圏に配信 Profile Passport AD(プロファイルパスポートアド)
提供元 | ブログウォッチャー |
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配信対象 | 「過去、特定の場所にいた人」に向けた広告配信と、特定エリアに入った瞬間プッシュでの広告配信が可能 |
位置情報取得方法 | GPS |
活用データ | 大手ファミレスチェーンやスーパーマーケットのアプリなど国内100種以上の提携アプリ |
その他 | cookie情報(閲覧したウェブサイトからスマホやPCに保存された情報)と掛け合わせ、性別、年代、生活圏のセグメントに加え、興味関心セグメントを掛け合わせることもできる。 |
5. SNSアプリへの配信をするなら!Ad Inte(アドインテ)
提供元 | アドインテ |
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配信対象 | 「過去、特定の場所にいた人」だけでなく、プッシュ通知で「今、そこにいる人」に向けた配信も可能 |
位置情報取得方法 | GPSのほか、独自のAIBeaconを使用 |
特徴 | ・ASEと同様に、LINEやTwitter、Facebookなど各種SNSにも、ジオターゲティング広告として出稿できる。 ・オプションで、デジタルサイネージとの連携もできる。 デジタルサイネージにビーコン(Bluetooth)を設置しており、近づいたかどうかで計測(スマホユーザーがBluetoothをオンにしている場合に限る)。計測が難しかった、街頭看板での効果検証が可能に。 |
上記5媒体の機能性を、レーダーチャートに置き換えてみました。参考にしてください。
もっと詳しく知りたい方は! ジオターゲティング広告 7媒体比較表 ダウンロード
ジオターゲティング広告 選定時の4つのポイント
ジオターゲティング広告をどのように選べばいいかに迷ったら、以下の4つのポイントを念頭にチェックしましょう。
それぞれについて、詳しく紹介していきます。
① 意図しているターゲットに届く?データの取得精度
各媒体によって位置情報の取得方法はGPS、Wi-Fi、Bluetoothなど異なるため、配信できる人数に違いが出てきます。
配信可能人数が多いほどより多くのユーザーに広告が表示されることになりますが、配信可能人数の多寡だけではなく、性別や年齢などのデモグラ(属性データ)で選ぶという選択肢もあります。
例えば、携帯電話のキャリア情報(携帯電話購入時に提出する性別、年齢などの情報)をもとにしている媒体2.RealPeopleは、配信可能人数はGPSなどの位置情報でユーザーデータを取得している媒体よりも少なくなりますが、精度は圧倒的に高まります。ターゲットユーザーをピンポイントに絞り込みたい場合は検討してみてはいかがでしょうか。
②いくらで配信できる?最低出稿金額を確認しよう
ジオターゲティング広告は、最低出稿金額が決まっている媒体がほとんどです。最低出稿金額は媒体や依頼する会社によって、10万円~100万円と異なります。
ただし、この金額は、1カ月当たりの最低出稿金額として定めている媒体もあれば、複数月をまたいで使用できる媒体もあります。例えば、最低出稿金額が30万円を3カ月間で消化、といった具合です。その場合、月10万円を3カ月で消化することもできますし、1カ月目に15万円、2カ月目は10万円、3カ月目に5万円、と分けることもできます。
ジオターゲティング広告は、広告を1回表示させるごとに課金される「インプレッション課金」と、表示された広告が1回クリックされるごとに課金される「クリック課金」のいずれか一方、もしくは両方から選択できるものがあります。出稿金額は、予算がどの程度のペースで消化するかによっても変わってきますので、ご予算に応じて適切な媒体を選びましょう。
ただし、取り扱う広告会社や代理店によって、同じ媒体でも金額が異なる場合があるので、注意しましょう。
③ 誰に配信できる?セグメントを確認しよう
セグメントとは、ユーザーを一定基準でグループ化したもので、各媒体によってさまざまです。例えば、3で紹介したProfile Passport ADでは、大学生やドライバー、子育てママ、といったセグメントを、位置情報データから推定してパッケージで用意しています。
上記のような年齢、性別、居住地などの属性によるセグメントに加えて、ウェブサイトの閲覧履歴などのデータと掛け合わせて、興味関心で絞り込める媒体もあります。
④どんなサイトで広告が表示される?配信面
「表示回数が多く配信可能人数も多い」という理由だけで、媒体を選ぶのは危険です。媒体の中には、信ぴょう性の低いサイトや粗悪なサイトにも出稿されてしまう可能性があり、そうなると、自社のブランドを毀損してしまうことにもなります。
5.ASEのように、媒体によっては「ホワイトリスト配信」といって、R18やギャンブル、政治的なサイトに配信しないという「ホワイトリスト」指定が可能なものもあります。事前に確認しておきましょう。
まとめ
各媒体で得意・不得意、できること・できないことがありますので、目的に合わせて選択しましょう。ただし、どんなに自社の目的にかなった媒体を選択できたとしても、それを実際に運用する人が、それぞれのメリットを有効に生かした運用ができなければ、最適な配信にはなりません。広告代理店などに依頼する場合は、各媒体の特徴を理解し、使い分けられる企業かどうかをしっかりと見極めてから選ぶことも重要です。
この記事で紹介した5媒体を含む7媒体の比較表と、自社の目的からどの媒体がマッチするかが分かるチャートもご用意しました。下記からぜひダウンロードして活用してみてください。