アナログとデジタルの融合で販促DXを牽引。営業力ありきから「DEECH」ありきのビジネスモデルへ

【対談者】業務推進部 谷内×業務推進部 鈴木

  • 谷内

    業務推進部

    谷内

    入社年2012年

  • 鈴木

    業務推進部

    鈴木

    入社年2020年

業務推進部隊と営業部隊の連携がよりよい仕事につながった

──社歴11年目となる谷内さんは長きにわたってポスティングの現場業務に携わっているかと思います。業務のやり方など、過去と現在で感じている変化はどのようなことですか?

谷内 私が入社した頃は受注に関するルールは、ほぼ何もない状態。業務推進の現場のことは考慮せず、営業が仕事を取ってきてしまう感じで。スケジュールが過密になってしまうことが多く、現場を回しきれてない状況でしたね。

今は我々から会社に対して「こういうスケジュールで、こういうルートで受注しましょう」と内容を提示するルールに変えていきました。正直言うと変えたのは随分前なのですが、そのルールを守れない時期が数年続いたんです。当時は我々の業務推進部と営業部隊が別々の場所で仕事をしている状態。メールや電話でのやりとりはしていたけど、状況がわからない関係だったのが原因だと思います。

今は営業と同じ場所で仕事をするようになったことで、お客様の状況をよりリアルに把握でき、我々現場の実情を理解してもらえるようになったと思います。営業と現場の協力体制が整ってきました。

──現場でポスティングをするスタッフともコミュニケーションがかなり大変ではないかと思います。

谷内 正直、楽ではないですね(笑)。一般的な組織体系のように、部長がいて主任がいてというのを構築するのが難しい。現場リーダーと呼ばれるメンバーは設置していますが、業務委託という雇用形態での指示の出し方は気を遣うことも多いです。とはいえ現在は、我社でのポスティングを長いことやってくださっていて現場を理解してくれている方たちが多いので、トラブルらしいトラブルは起こりません。私が行っているのは、スケジューリングと内容の組み立て。どのチラシをどういう風に配るかの計画と人員配置、地方の協力会社への依頼もしています。それ以外の社内のことは、ほぼ鈴木くんが担当してくれていますね。

鈴木 DEECH社に入社する前、ポスティングの仕事をしていた経験があって。ちょうど仕事を探していたときにDEECH社の募集を見つけ、業務推進部への希望で入社しました。

自分がポスティングをしていたときには気づかなかったことが、今こうして“中の人”として働いてみるとわかるようになりました。当時は“ただ配ればいい”と思っていましたが、配るまでには裏でこんなことが行われていたんだなと。一方で、現場でポスティングする体力的な大変さも理解しているつもりです。僕は運営する側のやり方や思いをスタッフに伝える以上に、現場の「こんな風にしたい、あんな風にしたい」という声を会社に届けたい。現場と会社の間に入れたらと思います。会社の言うことになんでも「はい」と答えるだけではなく「会社の思いもわかりますが、現場はこうです」と伝えていきたいですね。

マーケティング力でビジネスを展開。「DEECH」で作業時間が1/5に

──自社システム「DEECH」の運用が開始してから、業務効率はどのように変化しましたか?

谷内 広告はお客様から依頼されて行う仕事。かつては営業力に頼りきったやり方でした。「DEECH」というシステムの利便性やマーケティング力でビジネスを展開しているというのは、10年前と全く違いますね。価格の安定化やルールを明確にできるのは、システムがあってこそ。何もないと営業も価格の融通やお客様の利便性を上げるための創意工夫などが必要で、我々ポスティング事業部もそれに紐づいた展開をしていかないといけなかった。どうしても営業力ありきのビジネスモデルだったと思います。

業務的にはポスティング前の準備工数が軽減しました。ポスティングする方に地図を渡して指示しないといけないのですが、チラシを入れてはいけない物件もあります。その地図を作る時間がかなり速くなりました。実際に計ってみたところ、1/5に短縮されましたね。

鈴木 「これでできちゃうんだ!」というくらい簡単に地図が作れるのが率直な感想です。

──それでもポスティングはクレームが多い販促策の一つかと思います。クレームを少なくするための対策やクレーム後の対応で心掛けていることを教えてください。

谷内 ポスティングスタッフが配布禁止の物件や各人が担当するエリアを分かりやすいように地図を作成しています。ごくまれではありますが、住所と地図がずれることがある。そういうことに対して、ちゃんと気配りをしなくてはいけません。

鈴木 クレームがきてしまったら、当たり前のことかもしれませんがクレームを入れたお客様に対しても真摯に向き合う、ということですね。

地図も紙からデジタルへ──販促DXで新たな風を

──ポスティングが祖業のDEECH社にとって、その業務を最前線で支えているお二人は、まさに縁の下の力持ち的存在かと思います。今後、ポスティングや新聞折込業務について“もっとこうできたらいいな”と感じていることを教えてください。

谷内 私たちの仕事は、反響ありき。WEBも紙もそうですが、広告を投じることに対してどれくらい反響が出るかで、継続的にご依頼いただけるかどうかを左右します。クライアントが求めるターゲットに対して情報を届けられるように、業務推進部のスタッフに明確に指示を出すことが一つ。

それから鈴木くんが徐々に始めていることでもあるんですが、地図のデジタル化です。まだ紙が主流ではありますが、そのあたりもデジタル化してスマートフォン上でも作業ができるようにしたいですね。この業務推進部のDXは必ず実現していきたい。

鈴木 まさにそうですね。今はまだ開発途中でなかなか難しいことも多いのですが実現できると思っています。これができれば、いろいろな工程の作業が減ってラクになると感じています。出社してプリントアウトする作業もなくなれば、完全テレワークでもできて紙を刷る必要もなくなりますしね。何人かの方には、テストでデジタル地図を使いポスティングしてもらいました。「慣れなくてやりづらい」という方もいますが、乗り越えられれば業務効率化の可能性が高まると感じています。例えば、雨天のポスティングだと紙の地図ではボロボロになってしまいますが、スマホなら回避できたり、自分の歩いているルートでポスティング禁止箇所の表示が出たら、より間違えにくくなるはずです。現場でアナログを扱ってきた我々自身がDX化していきます。

祖業のアナログ販促が続いているのは、顧客ニーズの多様化があるからこそ

──アナログ販促の魅力はどんな点ですか?

谷内 嬉しいのは「反響が出た」というお客様からの声。反響を出せなければ、ここまで続けてこられなかったと思います。正直、お叱りを受けることもありますけどね。自分が計画を組み実施したものが予定通りミスなく完了したときは、成果と達成感を味わえます。

鈴木 谷内さんの言う通り、お客様からの反響はうれしいですね。チームで動くことが多いので、営業が受注した案件をこちらで組み立てて、配布員さんが配布して、それで反響が出る。結果、お客様から成果が出たとお褒めの言葉をいただくと、やりがいを感じます。

──今後、どんな方と一緒に働きたいですか?

谷内 仕事そのものに真摯に向き合える人。アナログ販促の仕事でいうとお客様からもらった仕事をきちんと段取り良く準備してトラブルなく予定通り完了できることが求められるので、いい加減なノリでやると火傷します(笑)。中小企業のマネジメントや飲食店の店長としてグループを取りまとめた経験がある方は、向いているかもしれませんね。

鈴木 ハキハキしていて健康で一生懸命取り組んでもらえる方なら、どなたでもうれしいです。人数が少ないからこそチーム一丸となってできていることが、一緒に働くとより実感してもらえると思いますね。

谷内 居心地が悪ければ、とっくに会社は辞めていたと思います(笑)。責任はあるけど、仕事が楽しくてやりがいがある。これに尽きますね。

\あなたのエントリーをお待ちしております!/

エントリーはこちら