アナログ企業からDX企業へ─求めるは「情報収集力・企画力・巻き込み力」を持つDX人材
【対談者】執行役員 マーケティング戦略部 部長 佐藤×マーケティング戦略部 課長 古谷
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執行役員 マーケティング戦略部 部長
佐藤 正
入社年2013年
執行役員 マーケティング戦略部 部長
佐藤 正
入社年 2013年 所属部署 マーケティング戦略部 過去の職歴 出版社で編集・営業企画 現在の業務内容 自社の営業戦略及びマーケティング戦略立案・プロダクト開発・広報・採用 印象に残っている仕事 某大手私鉄と共同でオウンドメディア(雑誌及びWEB媒体)をレベニューシェアで新規事業の立上げができたこと。その媒体内で様々なジャンルの著名人にインタビューできたこと。歌舞伎俳優の市川染五郎さん(現在は松本幸四郎さん)にインタビューした際は好きすぎてフリーズしました。 仕事柄やってしまいがちなこと 飲み会でも些細な事で何度も質問して掘り下げてしまうこと。 座右の銘 「型があるから型破り。型が無ければ形無し」 マイブーム 歌舞伎鑑賞 休日の過ごし方 サッカークラブのコーチ 今後一緒に働きたいメンバー 尖っている人。 -
マーケティング戦略部 課長
古谷 章
入社年2016年
マーケティング戦略部 課長
古谷 章
入社年 2016年 所属部署 マーケティング戦略部 過去の職歴 食品メーカー システムエンジニア 現在の業務内容 広告運用、システム開発、WEBディレクター 印象に残っている仕事 自動車ディーラーの大規模サイトリニューアル、WEB広告事業の立ち上げ、DEECHの開発。 仕事柄やってしまいがちなこと 子育て世帯を見ると、どのようなメディアと接触しているかヒアリングしたくなる。 座右の銘 ほとんどの事に意味はない マイルーティン 娘の保育園送りRTA 今後一緒に働きたいメンバー 前向きで誠実な人。
自分自身が手を動かし価値を作る会社に魅力を感じた
──早速ですが、お二人の入社の経緯を教えてください。
佐藤 僕は前職が出版社で13年働いていて、全く転職する気はありませんでした。当時の直属の上司が企画した新規事業が拡大したのでそれを持って独立をすることになったんです。声を掛けてもらいましたが長く働いている会社でしたし、まだまだ自分でやってみたい企画もあったので役員にプレゼンさせてもらいました。けれど結果は否決。正直、社内では活躍していると思っていましたし数字も持ってきていたので、まさかでしたね。
その当時やりたかったのは、ヘルスケア系の情報発信。その出版社では通信やネットワーク、ITに関する題材を扱っていたので「経験もリソースもないしできないでしょ」と言われたんです。その時“ここにいちゃいけないんじゃないか”と思いました。けれど13年も会社にいると自分のキャリアの棚卸しをしてないし、自分に価値があるのかないのかも分からない。なので、自分の力が他人から見たときにどれほど価値があるのか試してみたくて企画書を持って訪問した最初の1社目がDEECH社でした。当時の社長がオリジナルコンテンツをつくりたいということで波長も合い、2時間半ほどしゃべり続けて即採用。逆に怖かったですけど(笑)。
古谷 僕は前職で、某大手飲料メーカーでSEをしていました。元々プログラミングやエンジニアリングの仕事をしたくて入社しました。最初のうちはやらせてもらっていましたが、途中から方針が変わり設計部分の仕事がメインになったんです。そこから自分の思い描いていたキャリアプランとは違うなと感じてきました。大手企業なので仕事自体も大きく高い評価は頂いていたものの、自分自身が納得する価値を提供できている実感がなかったんです。漠然と将来に不安がありましたね。
もちろん転職に対する不安もありました。採用もSEとしてではなく、マーケティングやWEB制作。似ているようで遠い業務なので、キャリア形成をイチから構築しないといけない。ただ当時、面接担当が佐藤さんだったんですよね。お話ししていて、自分自身が手を動かして価値を作っていくことができる会社だなと思いました。最初から構築されているところよりも経験が積めると思ったのが、DEECH社に入社したきっかけです。
みずからをDX化することが必要な時代に変化
──入社当時はかなりのアナログ企業でしたが、現在ではエリアマーケティングのDXソリューションを支援する会社に生まれ変わりました。組織の変化には痛みが伴うものですが、お二人はその過程をどのようにご覧になっていますか?
佐藤 創業から10年は特定業界に特化した営業活動で、しかもアナログ商材が8割以上を占めていました。さらにその市場は将来、成長を見込むことが難しいと判断したので、新規事業を立ち上げたり、デジタル化に対応していかないと生き残ることができないと思ったんです。それに加えて組織が超属人化していて、個人の出来不出来で売上に影響が出てしまうというのもありました。社内文化も売上があれば何でも許されるというような価値観が醸成されてしまっていたので、「売上以外にも大切なものがあるよ」という組織文化を再構築したかったんです。それに加え、人口が減ってSNSも発展していている社会において働き手の考え方も多様化し、今後益々人材が流動的になる中で組織をどう回していくのかを考えました
古谷 属人化していると、人がした失敗をまた別の人も繰り返すことが結構あった。今は失敗も共有されて、組織として成長できるフェーズに入ったのかなと思いますね。
佐藤 それに加え、僕自身が出版社出身ということもあり、自社商材をどうしてもやりたかった。自社商材の良い所は、商品開発を能動的に行えて、顧客の声を聞きながら進化させることができること。それと、社員に誇りのようなものを持たせることができますよね。大変だけどとても強みになると思っていました。それで生まれたのがエリアマーケティングシステム「DEECH」です。
古谷 世界的にデジタル人材が枯渇していると言われる時代。DX人材になれれば、今後どこでも働けると思います。自社システム「DEECH」の開発のように、マーケットのニーズにたいして自分たちが開発するのを間近で見られる。DXの現場というのを近くで見られるのはかなり価値があると思いますね。
佐藤 僕らの入社当時は、ほぼアナログ。そこからWEBソリューションを提供してSaaSの開発にまで事業を広げられた理由は我々自身がDX化しているからだと認識しています。既存商材を新しい価値に生まれ変わらせた「DEECH」を作って市場に出す、これがまさにDX。この規模でそれができている会社は、そうないと思います。
“それってどういうことなんだろう”と自分の頭で考えられる人が成長できる
──具体的にDX人材とは、どのようなスキルを持った人だと考えていますか?
佐藤 3つあると思っていて。1つ目は、情報収集力。現場で起こる様々なことをしっかりとアンテナを立てて収集し、それをいつでも引き出せるように情報を整理しておくこと。
2つ目は、企画力。社内外で得た情報を最適な企画に落しこみ提案できること。時にはそれが新規事業にもつながるぐらいのインパクトがあれば最高です。
3つ目は、巻き込み力。考えた企画を行動に移すには、仲間が必要です。その際に必要になるのが周囲を巻き込める力。社外でも率先的に人脈を築き、情報に触れ、自らを高め、人の意見も素直に聴くことができる人。
我々の業務内容的には、既に家やリモートで完結できてしまう。ただ一次情報に触れることがなくなっていくと本当に正しい判断ができるのか。ニューノーマルが定着してきた今だからこそ対面で情報を取りにいくことが大切になってきます。そこで得られる情報は決して小さくありません。
古谷 まさに佐藤さんが仰ったことだと思います。情報の感度が大事な業界なので、アンテナの張れる人。自分が調べた情報だけではなく、自分や他人が体験していることから“それってどういうことなんだろうか”と自分の頭で考えられる人が、これまで見てきた成長している人たちの共通点だと思います。これができると、全部自分ごととして捉えられるんですよね。いろんな変化を楽しみ、自分の成長も、組織の成長も楽しめる。
――これらのスキルをDEECH社で学ぶことも可能ですか?
古谷 「スキルをつけたい」「成長したい」という人が増えてきていますが、それはおそらく未来や日本の変化などに対し何かしら不安があるから。だからこそ自分自身で何かをやるとかフリーランスになる道を選ぶ人も増えてきていますよね。ただ僕の中で成長したなと思えるのは、より大きな仕事をチームで取り組んだときなんです。そこに学びがあり、貢献できる価値の大きさも存在する。いろんなチームの人たちとポジションもあり利害関係もある中で合意形成をし、ひとつのものをアウトプットするのは難しいこと。それは組織に所属していないと学べないことだと思います。我社ではいろんなチームで取り組む仕事があるので、環境は整っていますね。
佐藤 「鳥の目、虫の目、魚の目」という言葉がありますよね。鳥のような目で、物事を俯瞰する力。虫のような目で、詳細に現場を見る力。魚のような目で、情報の流れを捉える力。それらができる集団でありたいと思います。
コンフォートゾーンを抜け出す挑戦ができる会社、それがDEECH
──改めてDEECH社では社員個人がどんな成長ができる企業でしょうか?
佐藤 裁量が大きい会社なので、やりたいことをやってしっかりと成果を出したい人にはいい環境だと思っています。ひと昔前はそこが体系立ててスキルアップの場が用意されていなかったけど、古谷くんがマネジメントをしてくれているお陰で学んだことが再現される場になっていますね。それが特に若い人にとってはいいステージになっていると思う。
古谷 自分自身はマネジメントという立場ですが、プレイングもしています。変化も多い業界なので現場に出ていないと取り残されてしまうというのもあり、自分からそうしている側面もあって。現場を知っているからこそ、メンバーがどこまでできるかの見極めができると思っています。佐藤さんもよく言いますけど、コンフォートゾーンをどう抜け出すかが成長のポイント。自分の能力より上の領域に対して、挑戦ができるかどうか。自分一人だとできないことも、組織にいたらサポートしてくれるメンバーもいる。無理があるけど無理のない、良いバランスの仕事設定ができるかなと思っています。
新しいことを考えて、お客様に提案して、形になって、なおかつ結果としてクライアントのビジネスや売り上げにどれだけ貢献したかが見えてくる。自分自身の価値が見える化できるのは、やっていてよかったなと思える瞬間ですね。
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