
採用サイト刷新で応募者の企業理解が向上 面接時の志望理由にも変化


株式会社アマネク
事業内容:ホテル・旅館の開発・運営・コンサルティングのほか、各種不動産開発・運営・売買を行う。宿泊客や地域の方が学びの機会を得るようなイベントの企画・開催や、あえてホテルで夕食を提供せずに、地域の飲食店などと提携して街に出てもらうよう促す地域活性化の仕組みづくりもしている。
この事例のポイント
- 自社の魅力付けを効果的に行い、内定受諾率を引き上げたいと感じていた。
- 社員インタビューを通じて「人」に焦点をあて、手を挙げれば若手も活躍できることを言語化可視化する採用サイトにリニューアル。
- 面接時に、採用サイト内の具体的なコンテンツを挙げて志望理由を話す学生が増え、採用活動に手応え。
株式会社アマネク
取締役
管理本部 本部長
早原 潤氏
人事総務部
渡部 菜々子氏
目次
- 0.1 まずは、採用サイトリニューアル前の課題についてお聞かせください。
- 0.2 今回のリニューアルにあたり、どのような点を重視されましたか?
- 0.3 入社3年以内の方3名にヒアリングをさせていただき、人事総務部として認識されている御社の強みが、本当に現場で実現されているのか、を確認しました。3名それぞれの方からも「手を挙げれば若手でも挑戦できる環境」を実感されているエピソードがあったので、今回のリニューアルのコンセプトに据え、ご提案しました。
- 0.4 採用サイトのリニューアル後、26卒の採用活動が本格的にスタートしました。感じている変化を教えてください。
- 0.5 具体的にどのコンテンツが学生に響いていると感じますか?
- 0.6 最後に、採用活動に関する今後の展望についてお聞かせください。
- 1 株式会社DEECHの採用事例集
まずは、採用サイトリニューアル前の課題についてお聞かせください。
早原様: 直近では毎年15〜20名の新卒採用を行っています。25卒は目標15名に対し、実績は12名でした。主に学生向けのナビサイトと、会社説明会、合同説明会で採用活動を行っていましたが、大手に比べて知名度が低い当社では、内定を出しても承諾が得られないことも多いと考えていました。
渡部様:採用サイトは、公開当時のデザインがそのままで、毎年募集要項欄だけを変更している状況でした。サイトを修正するためには、制作会社への依頼のための手続きや見積もりを取る手間などから、手が回っていない状況だったんです。リニューアルしたいとは常々思っていたのですが、二の足を踏んでしまっていました。
今回のリニューアルにあたり、どのような点を重視されましたか?
渡部様: 以前の応募者は「地域活性化」という軸が強い傾向にありました。当社の会社説明会で、各ホテルでの取り組みとして紹介しているため、地域活性化に興味のある学生が集まりやすかったのだと思います。ただ一方で、応募数に比例してそれらの学生が内定承諾に至る割合も多いかというと、そういうわけではありませんでした。
地域活性化以外の当社の強みとして、ホテルの運営を支えるスタッフ一人ひとりが、「こうしたらもっとよくなるよね!」という意見を言いやすい雰囲気が挙げられます。アルバイトか社員か、あるいは若手かベテランかに関わらず、意見には耳を傾け、意義があると判断すればすぐに実行していく、という会社の姿勢も、もっとアピールしていきたいと思っていました。ただ、目に見える形で発信できていなかったので、そうした意欲のある学生を呼び込むにはどうしたらいいか、と考えあぐねていたんです。
入社3年以内の方3名にヒアリングをさせていただき、人事総務部として認識されている御社の強みが、本当に現場で実現されているのか、を確認しました。3名それぞれの方からも「手を挙げれば若手でも挑戦できる環境」を実感されているエピソードがあったので、今回のリニューアルのコンセプトに据え、ご提案しました。
渡部様:このコンセプトは、「主体的に行動できる人」「チャレンジ精神がある人」といった当社の求める人物像とも合致しています。ただ、「若手が活躍できる」とうたっている企業は多い。現場で具体的にどのように実践されているのかを、インタビューなどのコンテンツを通じて、社員の声として紹介することもご提案いただきました。事業内容や募集要項だけでなく、「人」にフォーカスしたコンテンツが盛り込まれており、会社の雰囲気をありのままに伝えるサイトになりそうだと感じました。

リニューアル後のサイトTOPビジュアル
早原様: 複数の会社から提案を受けましたが、最終的には当社の事業や求める人物像に対する理解度が高かったことが決め手となり、DEECHさんに決めました。また、ヒアリングや取材を通してコンテンツを作り込むという姿勢があり、企画やデザインの面でもDEECHさんに依頼したいと思いました。
採用サイトのリニューアル後、26卒の採用活動が本格的にスタートしました。感じている変化を教えてください。
渡部様: 新卒採用の面接時に、採用サイトに載せているコンテンツについて触れる学生が格段に増えました。以前は採用サイトについて言及する学生は少なかったので、今はそこでの情報が応募につながっていると実感しています。例えば、「インタビューや写真で働いている皆さんの表情を見て、楽しそうに働ける環境だと感じました」といった声がありました。
早原様: 25卒では7月上旬時点での内定承諾数は3名でしたが、26卒は既にその倍以上確保できています。今年度は早期に採用活動をスタートしたり、エージェントの利用なども始めたため、採用サイト単独の効果を特定するのは難しい部分もあります。ただ、ナビサイトでは表現しきれていなかった、当社の働く環境について知ってもらった上での応募であるはずなので、採用サイトを刷新したことが良い方向に作用していることは、学生さんの反応から感じています。
具体的にどのコンテンツが学生に響いていると感じますか?
渡部様: 特に挙がるのが「職場のここが好き」というコンテンツです。各ホテルのスタッフが自分達で、それぞれの持ち場で働く様子のスナップを撮影し、手書きのメッセージを掲載したものです。最終的に80件ほど集まりました。
顔が見える上に手書きなので、ちゃんと本人の声として、仕事への熱量や生き生きと働いている様子が伝わるのだと思います。分析ツールで見ても、このページの滞在時間が比較的長いので、サイトを訪れた人が熟読していることが分かります。
私自身、この会社が好きで、この会社で一緒に働いている人たちもすごく好き。それを人事担当として伝えていきたいという思いはあるものの、説明会やナビサイトの情報だけでは、当社の「人」の魅力が伝わりにくかったことも課題でした。社員の個性や、仕事を楽しんで働いていることをどのように表現すればいいか、もどかしく感じていたんです。でも、採用サイトをリニューアルしてからは、説明会で「採用サイトに社員一人ひとりの顔写真と手描きメッセージを添えたコーナーがあるので、ぜひ見てください」と伝え、プラスアルファの情報として提供できるように。私の一個人の実感としてだけでなく、客観的に働くスタッフ達の魅力を感じてもらえることにつながっています。言葉では説明しきれない、当社の雰囲気を伝える情報になっています。
早原様:社員のインタビュー記事もよく読まれています。応募者の中には「この人のインタビュー記事を読んで、自分もこうなりたいと思いました」と具体的な発言を挙げる学生もいました。その学生は、内定承諾にもつながっています。

インタビューページのイメージ
最後に、採用活動に関する今後の展望についてお聞かせください。
渡部様: 採用サイトに、もっと色んな社員のインタビュー記事も追加していきたいですし、各ホテルで実施している地域活性化の取り組みの情報を発信していきたいと考えています。
以前は外注しないとできなかった募集要項の軽微な修正やホテルの新拠点の追加削除などは、WordPressを実装して作成したので、自分たちでスピーディに完結できるようになりました。今後はインターンシップも予定しているので、採用サイトリニューアルで得られた手応えを活かして、さらに良い人材との出会いを増やしていきたいです。
株式会社DEECHの採用事例集
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